台湾でビジネスの商談を進めるとき、「通訳者を手配すればOK」と思っていませんか。実は通訳者にはいくつかの役割タイプがあり、何を求めるかを事前に整理しておかないと、商談が思わぬ形で長引いたり、二度手間になったりすることがあります。
通訳者には「タイプ」がある
通訳と一口に言っても、その役割はさまざまです。大きく分けると、次のようなタイプがあります。
- 翻訳特化型:言葉をそのまま正確に訳することに集中する
- アテンダー兼任型:移動ルートのプランニングや現地のアテンドも対応できる
- ファシリテーター型:商談の進行を調整しながら、双方が話したいポイントに着地できるよう導く
どのタイプが必要かは、依頼内容によって変わります。
商談でよく起きる「すれ違い」
台湾と日本では、商談の進め方や段取りの文化が異なることがあります。お互いが本来話し合いたい論点になかなかたどり着けず、会議が空転してしまうケースは少なくありません。
こういった場面で力を発揮するのが、ファシリテーター型の通訳者です。事前に双方の流れや気になるポイントを把握した上で、場をうまく調整しながら進めてくれます。この能力は通訳学校で学べるものというより、現場の経験値によるところが大きいと感じています。
「安さ」だけで選ぶと起きること
価格だけを基準に通訳者を選ぶと、本来1〜2時間で終わるはずの商談が長引いたり、後の予定と重なって中断・再訪問が必要になったりすることもあります。
通訳者の単価を見るときは、「何をどこまでやってくれる人なのか」を一緒に確認することが重要です。翻訳だけなのか、アテンドも任せられるのか、ファシリテートまで期待できるのか——この見極めが、商談全体のコストに影響します。
依頼時に伝えておくべきこと
私が受ける依頼の多くは、日時・時間・ざっくりとした商談内容くらいしか共有されないことが多いです。しかし本来は、以下のような情報を事前に伝えていただけると、通訳者側も準備がしやすくなります。
- 商談で話したい内容・論点
- 訪問先企業との関係性やバックグラウンド
- アテンドやファシリテートへの期待があるかどうか
通訳者が事前に「どこまで対応すべきか」を理解していれば、当日の動きも変わります。せっかくの商談をスムーズに進めるためにも、依頼時の情報共有は丁寧に行うことをおすすめします。
まとめ
通訳者は「言葉を訳す人」だけではなく、場合によってはアテンドやファシリテーションまで担える存在です。依頼の際は価格だけでなく、どんな役割を期待するかを明確にした上で、事前に商談の背景や要望をしっかり伝えることが、商談成功への近道です。

