台湾の接待・会食は断らない方がいい理由——商談を左右する「メンツ」の話

台湾ビジネスのヒント

台湾でビジネスをしていると、訪問先から食事や飲み会に誘われる場面が少なくありません。「せっかく来てくれたから」という気持ちからのお誘いを、忙しさや遠慮で断ってしまう——そんなケースが意外と多いのですが、これは関係構築の面でかなりもったいないことだと感じています。

断ることは「メンツを潰す」ことになる

台湾では、わざわざ来てくれたお客様に対して、ホストとしておもてなしをしたいという気持ちを持っている方が多いです。そのお誘いを断ってしまうと、相手のメンツを潰すことになりかねません。

「メンツ」というのは、日本人が思っている以上に中華圏の方にとって重いものです。メンツを潰されると、取引のチャンスや今後のパートナーシップの可能性ごと、失われてしまうことがあります。

実際によくある場面

私が通訳を担当するクライアントさんから、「食事に誘われたんだけど断ったんだよ」という話を聞くことがあります。関係性や状況によって一概には言えませんが、今後も取引を続けたい、協力してほしいという相手であれば、なるべく断るべきではないと思っています。

具体的な場面としては、こんなパターンがあります。

  • 午前中に訪問してお昼時に差し掛かると、近くの中華料理に一緒に行こうと誘われる
  • わざわざお弁当を注文してくれている
  • 午後や夕方に打ち合わせが終わると、そのまま夕食に流れる

こうしたお誘いは、断らずにしっかり付き合う方が良いです。

お酒について

夜の会食ではお酒が出るケースも多いです。飲めるのであれば、飲むに越したことはありません。特に年齢層が高い方は、お酒の場でコミュニケーションを深めようという感覚が強く、この点は日本とあまり変わりません。

若い世代だとお酒にこだわらないケースも増えています。相手の出方にもよりますが、無理して飲まなくても問題ないことはあります。ただ、食事の誘い自体は断らずに行くべきだと考えています。

お土産・お茶も「受け取る・口をつける」

お土産を差し出してくれることも多いです。一部しか受け取らないという方もいますが、用意していただいたものは全て受け取るのが良いでしょう。

また、年配の方との商談では、担当者自らお茶を用意してくれることがあります。苦手なものであっても、口をつけることは最低限の礼儀だと思っています。

誘って無碍にされると良い気はしない——これは日本人同士でも同じですよね。差し出したものを受け入れてもらえると嬉しい、というのも同じです。そういった「相手を立てる」意識を持っておくことが、台湾でのビジネス関係を築く上で大切だと感じています。

まとめ

台湾の接待・会食は、ビジネスの関係構築に直結しています。断ることで相手のメンツを潰し、取引の可能性を閉じてしまうリスクがあります。食事・お土産・お茶——差し出されたものは受け入れる、これが台湾ビジネスの基本姿勢です。

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