こんにちは、
「台湾で飲食店を開きたい」というお話をよくいただきます。
でも、そんなワクワクの一方で…
「内装業者に全部お願いしたら、後から高額な請求が…」
「施工が終わって見に行ったら、まさかのゴミだらけ」
「“日本のスタイルもできます”って言うけど、どう見ても“日本風”止まりだった…」
という声もちらほら。
台湾の内装文化は日本とは違う部分が多く、初めての方は「そこまで気をつける必要があるの!?」と驚くかもしれません。
今回は、実際に台湾で開業した方々の声や、内装トラブルを経験した自分自身のエピソードを交えて、台湾でお店を始める人が“必ず押さえておきたい6つのポイント”をまとめてみました!
1. 見積もりは「確定金額」じゃない…のが台湾

台湾の内装見積もり、実は「目安」です。
最初はすごく安く見えたのに、いざ始まると…
- 「この素材、台湾には在庫がないので海外からの取り寄せで追加費用がかかります」
- 「想定外の配線の変更がありました、追加で施工費用がかかります」
という “追加請求ラッシュ” が発生することも。
もちろんすべての業者がそうではありませんが、「追加が出る前提」で計画しておく、あるいは「確実にこの金額でやります」と確約してくれる業者に頼むことが本当に大切です。
2. 現場は想像以上に“雑”。仕上げと清掃は別物

私の知人が現地のデザイン会社にお願いしたときも、完成直後に現場へ行ってビックリ。
- 床にはビスやビニール袋がゴロゴロ
- 塗った矢先から壁のペンキが剥げている
- 何かをぶつけたのかドアが凹んでいる
などなど、「え…これで完成?」というレベル。
とくに清掃に関しては施工業者の業務外であることが多く、片付けや清掃をせずに終わってしまうケースが多いです。別途費用を払えば清掃業者に依頼してキレイにしてもらうこともできます。
また、デザイン会社のスタッフが定期的に現場を視察してくれるかも最終的な仕上がりに大きく影響します。このあたりはに事前に確認しましょう!
3. 「日本式できます」は本当?“和風もどき”に注意

最近は台湾でも「日本式デザインできます!」とうたう内装会社が増えました。
でも、仕上がりを見てみると…
- どこかで見たことのある焼き増しデザイン
- ケーブルやコンセントがむき出し
- 壁材の色合いが微妙
など、なんちゃって和風なことも。
見た目だけじゃなく、空間のバランスや間接照明の使い方まで含めて「本物の和」を再現したいなら、日系の会社に頼むのが無難です。
4. デザインはOK、でも動線がダメだと営業に支障が

見た目が100点でも、いざ営業してみると…
- スタッフがぶつかる狭い導線
- 注文のたびにレジまで遠回り
- 配膳がしづらくて回転率が下がる
など、現場の“リアルな使い方”を無視したレイアウトに悩むことに。
施工実績を見せてもらうと、「動線設計まで考えてる会社かどうか」がよくわかります。
5. 納期トラブルで“家賃だけ発生”なんてことも

オープン予定日に間に合わず、「営業できないのに家賃だけ払う」という事例もよくあります。
原因は…
- 「来週やります」→材料が届いていないなどで始められない
- デザイン会社が下請けに丸投げしていて進捗管理ゼロ
- 修正工事に時間がかかりすぎる
時間の想定が甘い、事前確認の不足によるトラブルなどは台湾あるあるです。現地の人もそれに慣れてしまっていますが、気になる方は契約前に「遅れた場合の補償」について話しておくと、プレッシャーにもなって効果的です。
6. アフターケアが“有名無実”なケースも

オープン後にトラブルが出るのは当然のこと。
特に修理スピードが命取りになる業種(飲食や美容など)の方は、すぐさま対応してもらう必要があります。
でも…
「業者の予定が空いてなくて」
「部品の取り寄せに時間がかかる」
なんて言われて、対応が先延ばしになることも。
こういった場合に備えて、デザイン会社で緊急対応できるか、どこまでケアしてくれるかを確認しておくことも大切です。
まとめ:台湾の内装、“安さ”だけで選ぶと痛い目見るかも
台湾でお店を始めるとき、内装は避けて通れません。
でも、成功している人はみんな 「安さより信頼」 で業者を選んでいます。
最後に、これだけは覚えておいてください👇
- 台湾では「見積もり=最終金額」ではない
- 美的感覚が違うからこそ、日本人の目で“現場チェック”を
- アフターケアの有無、対応スピードは超重要
- 日系デザイン会社なら文化ギャップの翻訳もしてくれる
台湾現地のデザイン会社が良くないとが言いませんが、商習慣などを理解していないとスタートダッシュで躓いてしまいます。安心感とスムーズな立ち上げは一種の“投資”です。多少費用が高くてもこうした考えを持っておくと安全です。

