こんにちは、
今回は台湾でのアポイント獲得の難しさと、私が実際にやってみて効果があったちょっとしたコツをご紹介します。
これから台湾で営業活動をしたい方や、出張時に訪問先を増やしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください!
台湾は意外とアポが取りにくい国です

新規で販路を開拓しようと思ったとき、まずは企業のHPから問い合わせフォームや記載されたメールに連絡しますよね。
でも、台湾の企業に関して言えば…
メールを送っても返ってこないことが本当に多いです。
体感としては、6〜7割は返信なし。既読すらされていない印象です。
なぜ返信が来ないのか?考えられる3つの理由

ここからは、私が実務で感じた「台湾でメールの返事が返ってこない理由」を3つご紹介します。
① チェックする人がいない
台湾企業では、完全な縦割り&担当主義が基本です。
- 商品管理担当
- 発注担当
- 経理担当
と分業されており、自分の担当外のことは基本ノータッチ。
問い合わせフォームや共通メールを“見る係”が存在しないケースもあります。
② スパムで埋もれている
古めのHPではメールアドレスがそのまま記載されていることも多く、スパムが大量に届いている可能性大。
フィルタに弾かれているか、単純に誰も見ていないというのが実情です。
③ 敢えて後回しにしている
台湾の企業の人たちはスタッフが少ないのか、基本的にめちゃくちゃ忙しそうです。
「これは新規だから後でいいや」
「急ぎじゃないし…」
と、後回し→忘却ルートに入っている可能性も高いです。
じゃあどうすればいい?台湾アポ取りの5つのコツ

返信が来ない理由がわかっても、それであきらめるわけにはいきませんよね。
ここからは、台湾でアポを取る際に私が実践しているテクニックをお伝えします。
① 要件はとにかく明確に!
「商談のお願いです」では絶対にスルーされます。
「〇〇という商品について御社の採購部門(仕入れ担当)とお話ししたい」
「〇〇サービスに関して、業務(営業)担当者にプレゼンしたい」
など、“誰と何をしたいか”を具体的に書くのがポイント。
要件を明示すれば、社内で担当者まで回してもらえる可能性がグッと上がります。
② 電話でフォローする
フォームやメールで送ったあと、数日後に代表電話へ直接連絡するのも有効です。
「〇月〇日にメールを送ったのですが…」と伝えるだけで、メールを探して担当につないでもらえることが多いです。
もちろん、ここでも「誰に・何の用件か」を忘れずに。
③ LINEを活用する
台湾ではLINEがビジネスでも超主流。
公式LINEや担当者の個人LINEがHPに載っている企業も珍しくありません。
LINE経由のほうが反応率はかなり高いですし、その後のやりとりもスムーズです。
④ 遠慮せず催促する
実は、催促をすると返事が来る率が爆上がりします。
「見逃してました」
「すみません、連休中でした」
というお決まりの返答が来ることも多いですが、催促しなければずっと放置されていた可能性も…。
1週間以上返信がなければ、遠慮なくリマインドを。
⑤ 「わざわざ感」を演出する
台湾の人たちはホスピタリティ精神が強い方が多いです。
「今回は日本からわざわざ出張で伺います」
「短期間の滞在中にぜひお会いしたく…」
など、“わざわざ感”をメールに含めると、おもてなしモードが発動し、返信をもらえる確率が上がります。
番外編:何度も会いに行くのは逆効果なことも?

日本の営業スタイルでは、「何度も顔を合わせて関係を深める」が王道です。
でも台湾ではそれが必ずしも喜ばれるとは限りません。
実際に私が代理営業をした会社では、最初は「日本から来た企業」ということで好意的に迎えられたものの…
「そんなに頻繁に来なくていいよ」
「LINEで資料送ってください」
と、距離を保ちたい感じを出されるようになりました。
台湾では、必要な時にだけ会い、あとはLINEでサクッと済ませるというスタイルの方がむしろ歓迎される場合もあります。
まとめ:台湾アポ取りの正解は「しつこく、明確に、簡潔に」
台湾でのアポ取りは、日本よりも「無反応」や「スルーされる」確率が高め。
でも、コツさえ押さえれば、きちんとリーチすることはできます。
- 要件は明確に
- LINEを活用
- 電話や催促でフォロー
- “わざわざ感”で印象アップ
- しつこすぎず、簡潔に
台湾で営業や出張予定がある方は、ぜひ試してみてください!

